大人にもひな祭りがあった?!大人ひな祭りとは?一体何をするの?

毎年3月3日は桃の節句ということで女の子がいるご家庭ではひな人形を出し、チラシ寿司などで御祝いをします。

生まれて初めて桃の節句を迎える時は、初節句とも言いますね。

ですが、3月3日のひな祭りとは別に「大人ひな祭り」があるのはご存知でしょうか。

実は、大人ひな祭りを知らない人が多く、聞いたところで一体何をするの?となってしまいます。

では、大人ひな祭りは一体なのをするのか、どういう由来なのかなど詳しくご説明していきましょう。



<大人ひな祭りとは>

大人ひな祭りというのは、3月3日のひな祭りから半年後にあたる9月9日に行われます。

9月9日の大人ひな祭りは「重陽の節句」や「菊の節句」と呼ばれ、菊には薬効の効果があることから不老長寿の伝説があり、大人ひな祭りの日には菊の花を利用した料理を食べたり菊を使ったお酒を飲むと健康になると言われています。

そして、ここからが大人「ひな祭り」と呼ばれている所以が分かることですが、大人ひな祭りに当たる重陽の節句には、3月3日のひな祭りを過ぎてしまっていたひな人形を再び飾るのです。

この風習は「後の雛」と呼ばれており、桃の節句をお祝いした子供の親や大人が自分たちの健康と長寿を祈って行われる行事なのです。

最近では大人ひな祭りを行っている家庭が少なくなっていますが、日本には忘れられてしまった文化が多いため、復活させようとしている地域もあるようです。

<大人ひな祭りの由来>

大人ひな祭りは9月9日の重陽の節句に行います。

では、重陽の節句の由来を説明していきましょう。

大人ひな祭りの由来は中国から始まります。

中国では奇数は縁起が良いと言われているので3月3日や7月7日など奇数が重なっている日は幸せな日とされています。

奇数の中でも一番大きい9がつく9月9日は特に幸せが多いというこで「重陽」と呼ばれるようになりました。

そして、中国では4世紀ごろに記された「菊水伝説」という書物から「菊がたくさんある谷を通ってきた水を飲むと村人たちは長寿になった」ということで菊は薬効がある植物として昔から知られていました。

そこで、9月9日を重陽と呼び、長寿を祝う日でもあるため「菊の節句」として平安時代に日本にも伝わってきたのです。

<大人ひな祭りって何をするの?>

3月3日のひな祭りはひな人形を飾ってチラシ寿司を食べるというお祝い方法が定番ですが、大人ひな祭りは一体何をするのでしょうか。

3月3日に飾ったひな人形を再度出して飾るというところまではわかりましたが、他にすることがあるのでしょうか。

9月9日付近に全国あちこちで菊の鑑賞会が行われていますが、これも重陽の節句の祝い方の一つです。

庭に植えた菊を鑑賞する風習がありますので、全国にある菊の鑑賞会は大人ひな祭りからきているのかもしれませんね。

他にもお祝いする方法はあり、「菊合わせ」「菊の被綿(きせわた)」「菊酒(きくしゅ)」

「菊湯(きくゆ)と菊枕(きくまくら)」「菊料理や菊の和菓子」などがあります。

では、それぞれどのようなお祝い方法なのかを見ていきましょう。

まず「菊合わせ」とは、昔は菊を歌う和歌を競い合っていたため、現在でも和歌を競う地域もあります。

また、菊の展覧会で菊の美しさを競うことも「菊合わせ」と言います。

菊の展覧会は9月から10月ごろに全国で行われており、菊合わせは今でも行われていることがわかります。

次に「菊の被綿(きせわた)」ですが、あまりこの言葉を聞いたことがない人も多いでしょう。

菊の被綿とは、菊の香りを綿に染みこませるもので、菊の花に綿をかぶせて一晩おきます。

すると菊の香りがついた夜露が綿に染み込みます。

朝、その綿で体を拭くことで菊の薬効が体に染みわたり健康や長寿になると言われています。

これを「菊の被綿」と言い、昔はよく行われていた風習です。

菊にかぶせている綿は色がついており、赤い菊には白綿、白い菊には黄綿、黄色い菊には赤綿をかぶせて菊の香りがする夜露を染み込ませます。

「菊酒」というのは、平安時代から伝わるお酒で、平安時代の宮中では重陽の節句の時期に菊の宴が開かれていました。

この時に、お酒を入れた盃に菊の花を浮かべて飲んでいたのです。

菊の薬効で健康・長寿になり、菊の香りを楽しみながら飲んだと言います。

昔は盃でしたが、今では綺麗なグラスにお酒をつぎ、菊を浮かべて飲むと見た目も楽しめ、大人ひな祭りにふさわしい飲み物になります。

「菊湯や菊枕」は、とても簡単で、菊湯はお風呂に入る時に湯船に菊を浮かべて入ります。

菊湯に使う菊は龍脳菊(りゅうのうぎく)と呼ばれる種類の菊で、野生の原種菊のことです。

最近野生の菊を見ることは少なくなってきましたが、日本の山には今でも原生しています。

菊湯は菊の薬効が肌から浸透し、健康に良いとされています。

菊枕は、枕に菊のポプリを入れて眠ると菊の薬効で健康や美容に良いとされています。

最後に「菊料理や菊の和菓子」ですが、9月9日の重陽の節句には菊を使った料理を食べて健康や長寿を願い、菊に見立てた和菓子や菊を使った和菓子なども楽しむことができます。

日本ではそれぞれの季節で、その季節にあった料理を作ることから、重陽の節句でも菊を使った料理を楽しむ風習があります。



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